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シロアリのでる時期/自然にいなくなったけど大丈夫?

タイトル「シロアリ・羽アリいなくなったけど本当に大丈夫?」知って欲しい白蟻の活動時期

二木さん ライター 二木和隆
蟻害・腐朽検査士/しろあり防除施工士/一級建物アドバイザー/毒劇物取扱者/甲種危険物取扱者/第二種電気工事士/第一種衛生管理者

大学では木材化学を専攻、「木を活かす技術」を持って応えるプロフェッショナル集団テオリアランバーテックに入社後は一般家屋を中心に4000件超の点検・アドバイスを実施

休日には地元信州の山々に登り、大自然を満喫しています

 

 

この記事では、「シロアリ・羽アリがいつのまにかいなくなったけれど、本当に大丈夫?」という疑問に、

シロアリのでる時期、シロアリ 羽アリ違いなどをご説明します。

今回は『シロアリが見えない=シロアリはいない?』という話と

『寒いところにシロアリは生息しない?』について話をさせていただきます。

 

シロアリ・羽アリが大量発生

こちら長野県ではゴールデンウイークの前後になるとシロアリのものと思われる羽ありが大量発生することがあります。

その光景を自分の家とは関係ない場所、林や河川敷などで見るのならまだ良いのですが、

自分の家の敷地内しかも家の中で期せずして見てしまうことがあります。

慌てて自分で何とか早急に対処しようと思い、市販の殺虫スプレーを噴射して退治される方が多いと聞きます。

目の前にいる羽ありを撃退するには間違った方法ではなく、薬剤のかかった羽ありのほとんどは死滅します。

しかし運よく薬剤の噴射から逃れて生き残った羽ありもいますが、

どこに逃げてしまったのか見えなくなってしまいます。正確に言えば翅だけ残こして見えなくなってしまいます。

そして、次の日から羽ありは出てきません。(たまに翌日も出てくることがあります)

『これにて一件落着、人間の完全勝利!』

そう思いたいのですが、しかし、実はそうではないのです。。

ヤマトシロアリの羽アリ写真

 

シロアリの羽アリとクロアリの羽アリ

羽アリにもいろいろな種類がいる

羽アリと言っても大きく分けるとクロアリのものとシロアリのものが存在します。

そしてクロアリにもいろいろな種類が存在して、大きさ・形状や飛び立つ時期などが異なります。

シロアリについても同様で種類によって特徴が違ってきます。

ただ、今回は種類の違いや特徴について分かっていただくのではなく、シロアリの羽ありかクロアリの羽ありかがわかればいいというぐらいに考えてください。

どちらかがわかるだけで家屋に被害をもたらすかどうかの心配の度合いが大きく違ってきます。

というのはシロアリの主食は木材でクロアリの主食は木材ではないからです。

両方とも家屋に住み着くことがありますが家屋を食べてしまうのは基本的にシロアリだけです。

もちろんクロアリが家屋の中にウロウロしていることは気持ちがいいものではありませんので

何とかしたいと思う気持ちはわかります。

しかし、家屋にダメージを与えることは少ないという点ではご安心ください。

 

シロアリの羽アリとクロアリの羽アリの違い

下の図は大まかにクロアリとシロアリの羽ありの違いです。

  1. 触角の形状
  2. 羽の大きさ・形状
  3. 胴体の形

これらの違いを確認してください。小さいので虫メガネが必要ですね。

 

ヤマトシロアリの羽アリとクロアリの羽アリの違い

①ヤマトシロアリの触角は数珠状でまっすぐ、クロアリはくの字をしています。

②そして羽は両者ともとても薄いです、違いとしては開いた時。

ヤマトシロアリは4枚の羽がだいたい同じくらいの大きさなのが、

クロアリは4枚のうち前羽の方が大きく後羽のが小さいのが特徴です。

③さらに胴体ですが、ヤマトシロアリは寸胴なのに対し、クロアリは腰のあたりにくびれがあります。

 

 

羽アリは何のために翅を作るのか

答えは繫殖させて子孫を増やすためです。

シロアリには階級があってそれぞれにきちんとした役割があります。

元々繫殖できる役割を持った階級(ニンフ)のシロアリが時期になると女王や王となり新たな巣を作るために飛び立ちます。飛び立つために翅を作り羽ありとなるのです。

通常シロアリは光を好まず、危険が多く存在する地上に出てくることはあまりないのですが、

羽ありになったときは体の色も白色から黒色になり野外の明るいところに出てきます。

つまりこの時だけは身の危険を顧みずに人やその他の生物の前に現れるのです。

 

羽アリの大量発生とその後

実際に大量の羽ありを見たことがある方はお分かりだと思います。

見たことのない方には想像のつかないほどの量が発生します。

「どのくらいの羽ありが発生するか」というと、

シロアリの種類や巣の大きさにもよりますが数千から数万匹とも言われています。

浴室などの狭い空間で発生すると、光の入り込む面が真っ黒に見えるほどになります。

そんなに多く次の巣をつくるべく羽ありが発生したら、

巣がたくさんできるのではないかと心配されるかもしれませんが、

実はそのほとんどがつがい(女王・王)になることができずに一生を終えてしまいます。

他の生物の餌として食べられたり、うまく地中に潜り込むことができなかったりして死んでいきます。

生き延びる確率が非常に低いので大量の羽ありを飛ばすことが必要となるのです。

大量に飛び立つ中で一つでもつがいになり、新しい巣ができればいいという感じだと思ってください。

さて、目に見えるところに飛び出してきた羽ありはこれまでに書いたようにほとんどのものが死滅してしまうのですが、

表に出てきていない翅のない大多数のシロアリは今まで通り木材を食べて生き続けます。

すなわちシロアリによる食害が進行し続けているということです。

そして場合によっては翌年同じような時期に同じところからまた大量の羽ありを見てしま事になります。

あの時完全には駆除できていなかったと実感することになります。

 

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長野県のシロアリの活動時期

シロアリは寒さに弱いイメージ

シロアリは温暖なところに生息するイメージがあり、寒さには弱いのではないかと思いませんか?

確かに寒さは好まないようですが、ある程度の寒さには耐えられる生き物なのです。

中でも寒さに比較的強いといわれるヤマトシロアリは6℃まで生きられるそうです。

6℃といえば結構寒いですよね。

標高が高く寒さが厳しい長野県にも、ヤマトシロアリは生息しています。

しかし、文献によると地上の気温が上がると地中深さ8メールとくらいまでの温度もそれに比例して上がるようです。

木の中とか土の中で生活していればなかなか6℃以下にならないようです。

 

参考情報として、銚子気象台が出している地中温度の年間月別平均温度の変動です。

 

地中温度の変動(銚子気象台)

 

 

避暑地とシロアリ

 私が住んでいる長野県は全国でも有数の避暑地です。

有名なところでは軽井沢・八ヶ岳・安曇野などがあります。

別荘として活用されている方の他、昨今では定年後に終の棲家として移住される方も少なくありません。

避暑地、寒冷地だからシロアリは大丈夫と思われている方もいらっしゃることと思います。

確かに先ほど書きましたようにシロアリは寒さを好まないのですが近年地球の温暖化で平均気温も上昇しており、

そのためシロアリの生息できる北限も進んでいるようです。

避暑地として有名な軽井沢にある工務店の方から

『30年ぐらい前まではシロアリを見ることはなかったけど、

10年ぐらい前からはいろいろなところで見かけるようになった』という話を聞きました。

 

 

断熱とシロアリ

寒冷地と言われる地域でも以前よりシロアリの被害が増えているのは、地球の温暖化だけの影響ではありません。

住環境においては近年断熱性が向上しており、いわゆる高気密高断熱仕様の建物になってきています

。このことは建物の中で住んでいる人にとって『夏は涼しく、冬は暖かく』であり一年中住み心地を良くしています。

そして、同時にシロアリも住みやすくなってきていると言えるのです。

写真は断熱材のなかにシロアリが蟻道をつくっていることがわかります。

断熱材にシロアリの蟻道(ぎどう)があることがわかる

 

シロアリは『見えない=いない』『寒い=いない』ではない

今回のまとめとして

羽ありは退治してもしなくても一日二日でいなくなることが通常です。

ですから慌てて殺虫スプレーをかける必要はなく、

でもそうは言っても見た目があまり気持ちいいものではないので、

掃除をする感覚で掃除機を使って吸い取ることがいいかと思います。

また、羽ありがいなくなったから解決したという訳ではないので、

なるべく早い時期に信頼のおける業者に依頼して対策をとることをお勧めします。

また、昨今では、寒冷地と言われる地域でもシロアリの被害を目の当たりにします。

寒冷地だから大丈夫だと思わず、

大切なお住まいを健全な建物として長持ちをしてもらうためにきちんとした予防をしていただくことも併せてお勧めします。

 

 

 

 

 

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