なぜシロアリ・羽アリが大量発生するのか。 被害に遭いやすい家の特徴と対処法 公開日:2023年2月17日/更新日:2023年3月28日 この記事では、シロアリが大量発生する理由、そして被害に遭いやすい家の特徴についてです。 また自分でできる対処方法を合わせてご説明します。 少しの工夫でシロアリが好まない環境に変化することができますのでぜひご参考ください。 目次 シロアリはどこにいるのかシロアリはどこから入ってくるのかシロアリ被害に遭いやすいお家とはシロアリは大量発生すると、どうなるの?シロアリからお家を守る対策、自分でできること身近な存在に気づきましょう シロアリはどこにいるのか シロアリって、普段どこにいるのか、皆さん、ご存知ですか? シロアリは、通常は、「土の中」にいると言われています。 ちなみに、お庭の地面に「木材」を放置されている光景は、よく目にします。 では、実際、この「木材」をひっくり返してみますと・・・。 いるんです ! 体長「5mm前後」、分かり易くお伝えすると、「米粒」くらいの大きさです。 これが、「ヤマトシロアリ」という、北海道北端以外のほぼ「日本全域に生息している」シロアリです。 更に、めくった「木材」の反対側は、ご覧の通りです。 色が黄色く見えるところが、まさに「木材」を食べかけている部分です・・・。 お庭まわりをよ~く見てみると、実はいろいろなところで、その痕跡を残しています。 ただ、気が付かないだけなのです・・・。 シロアリはどこから入ってくるのか さて、そのシロアリが、お家のどこから入ってくるのかというと、一般的には、「床下」からになります。 シロアリは、乾燥に弱く、「光」や「風」を嫌うと言われていますが、「床下」はその条件が揃っています。 更に、ご覧の通り、「蟻道(ぎどう)」と言われる土状のトンネル(通り道)を「地面」から「木部」まで繋げます。 つまり、普段いる「地面」と、餌になる「木部」の間に、シロアリにとって、何も障害が無くなるのです。 実に、巧みに、コツコツと、この「蟻道」を作り、気付かないうちに、家へ侵入してくるのです・・・。 シロアリ被害に遭いやすいお家とは シロアリ被害に遭いやすいお家は、これだ!と断言するのは一概には難しいのですが、 被害がさらに「拡大」してしまう例が有ります。 「雨漏れ」、「結露」等、「水の供給」が「建物上部」から発生しているケースです。 「ヤマトシロアリ」は、自ら水を運ぶ能力が無いので、通常「床下」から上へ侵入しても、 せいぜい1階の床の「腰の高さ」くらいまでしか上がりません。 ただ、「雨漏れ」のように「水の供給」が建物上部から発生している場合は、「水」があるところまで、一気に上がってしまいます。 このケースのような場合は、もはや、「シロアリ対策工事だけ」では、「問題解決できない」場合が多くなります。 壁を剥がし、構造体である骨組みを直さなければいけない場合です。 こうなると、シロアリ対策費用だけではなく、「建物を直すための別の費用」が「余計」に掛かってしまうのです。 シロアリは大量発生すると、どうなるの? シロアリが大量発生するとは、どういうことか? 通常は「床下」から全く「音」も立てず、侵入してきます。 目に見える範囲では、何も動きが見えないので、その存在に全く気付きません。 静かに、被害は拡大していきます・・・。 ある程度の範囲の「木部」を「食べ切った」頃合いで、シロアリの一部が、 「色が黒くなり」、「羽を付け」、「外」へ飛び出てきます。 これが、いわゆる「羽アリ」です! 「羽アリ」は「外」で飛んでいる分には、特に気にする必要は有りませんが、 「家の中、壁まわり」で発生している場合は、まず間違いなく、シロアリ被害に、「現在」遭遇しています。 この時初めて、気付くのです・・・。 シロアリからお家を守る対策、自分でできること 知らないうちに、家に侵入されてしまう、シロアリ・・・。 それは、避けたいですよね。 どう対策を取れば、良いのでしょうか? まずは、家の「床下」を「点検する」ことで、 「現状、シロアリ被害に遭遇しているか、いないか」を確認することができます。 この機会に、ぜひ床下点検をおすすめ致します。 また、建物の壁まわりに木材を放置するのはやめましょう。 タイヤ保管のために、下に「すのこ」を敷いていないですか? まきストーブ用の「まき」を、壁際に「直置き」していませんか? 「 棚」や「物置」など設置する場合、わずかでも良いので、壁との間に、風が通るくらいの「隙間」を作りましょう。 「壁まわり」の「風通し」、これがとても大事です。 身近な存在に気づきましょう 先日、床下点検にお伺いしたお宅の例ですが・・・ 自分の家の身近に「シロアリ」がいることに気付いていない方が、とても多くいらっしゃいます。 ご覧の写真は、全て、お庭での「シロアリ被害」の跡です・・・。 我々が見れば、これは、「シロアリ被害です!」と、気付くことができます。 1件でも多く、そんな嫌な思いをしないように、させないように、守り続けていきます。 シロアリ防除について