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シロアリとクロアリの見分け方|特徴・被害・対策を徹底解説!

シロアリとクロアリの見分け方。特徴・被害・対策を徹底解説

こんにちは、テオリアランバーテックの藤森です。私は、長野県内で主にシロアリの調査・点検をしております。

「家の中や庭でアリを見つけたけれど、これはシロアリ?クロアリ?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?シロアリとクロアリは見た目が似ていますが、実は生態も被害の影響も大きく異なります。
特にシロアリは住宅の木材を食害し、放置すると建物の強度が著しく低下してしまう害虫です。
一方、クロアリは基本的に木材を食べることはありませんが、一部の種類は家の中に巣を作ることもあります。

本記事では、シロアリとクロアリの見分け方、特徴、被害の違い、さらには予防策まで解説します。
それでは、シロアリとクロアリの違いを見ていきましょう!

 

シロアリとクロアリの被害の違い

シロアリによる被害の特徴

シロアリは、普段生息している土壌内から構造物上に蟻道(ぎどう:土状のトンネル)を構築し、木材へとつなげ、木材内部を食害していきます。
シロアリによる食害の状況ですが、年輪の比較的硬い部分だけを残して食害します。

シロアリの食害にあった木材は硬い年輪部分が残っているシロアリの食害により、内部がスカスカになった木材

シロアリは、建物の構造に深刻なダメージを与える可能性があります。
シロアリの被害が進行すると、床が沈む、畳がフカフカする、ドアが閉まりにくくなるなどの異常が発生するケースがあります。

 

クロアリによる被害の特徴

クロアリは木材を食害することはありませんが、建物内部に水気が及んでいる場合、その部分に侵入することがあります。特に、雨漏りや結露が発生している場所では、クロアリの侵入リスクが高まります。

クロアリは、建物に直接的な被害を与えませんが、大量発生することで不快感を与える害虫と言えるでしょう。

床下にできたクロアリの蟻道 床下にできたクロアリの蟻道を破壊した

クロアリの一部の種類は、シロアリと同様に蟻道を作ることがあります。クロアリの蟻道はさらさらとしたパウダー状であり、触れると粉々に崩れるという特徴があります。それに対して、シロアリの蟻道はある程度の硬さを保ち、触れると形を残したまま、ポロっと崩れます。

天然芝の下はクロアリの巣になりやすい

また、建物の近くに芝生が敷かれている場合、クロアリが侵入しやすい環境になりやすいとされています。芝生の下は蟻の巣になりやすく、特に湿気の多い環境では繁殖が活発になるため注意が必要です。

屋根にかかる木の枝から、クロアリが飛び移る 屋根にかかる木の枝から、クロアリが飛び移る

さらに、森林や樹木が多い環境に建てられた住宅では、木の枝を伝って屋根に飛び移ることが原因でクロアリが侵入することがあります。

 

シロアリとクロアリの見分け方

シロアリとクロアリ(羽アリ)の簡単な見分け方

シロアリとクロアリの羽アリの見分け方について解説します。
シロアリとクロアリの羽アリは、どちらも繁殖のために巣から飛び立ちます。一瞬見分けはつきませんが、よーく見ると形が違うので、その違いを覚えておきましょう。

シロアリの羽アリとクロアリの羽アリの簡単な見分け方

クロアリとシロアリの最大の違いは「くびれの有無」です。クロアリは頭・胸・腹の3つが明確に分かれており、腹部にくびれがあります。一方、シロアリは寸胴な体型でくびれがありません。

また、クロアリにも羽アリが存在しますが、これは通常のアリに羽が生えたものにすぎません。羽アリの見分け方としては、クロアリの羽アリは前翅が後翅よりも大きく、シロアリの羽アリは4枚の羽がほぼ同じ大きさをしています。

触覚に関しては、シロアリは数珠状でまっすぐに伸びていますが、クロアリは九の字に曲がっています。

 

シロアリとクロアリの違い一覧

次に、翅の生えていないシロアリとクロアリについて解説します。
翅の生えていないシロアリは紫外線に弱く、羽アリのように巣の外に出てくることはありません。被害の遭った木材や蟻道の中から発見されます。

項目 シロアリ クロアリ
ヤマトシロアリの職蟻
体の色 白っぽい、クリーム色 黒・茶・赤
体の形 寸胴でくびれなし 頭・胸・腹がはっきり分かれる、腹部にくびれあり
行動特性 暗く湿った場所を好み、木材や土の中で活動 昼間に活発に動き、屋外でよく見られる
被害 木材を食害し、建物の耐久性を低下させる 基本的に無害だが、一部の種類は木材に巣を作ることも

もし家の中でアリを見つけたら、これらの違いを確認し、シロアリの可能性がある場合は早めに専門業者に相談しましょう。

 

シロアリの特徴

シロアリは「アリ」と名前が付いていますが、実はゴキブリの仲間に分類される昆虫です。木材を食害することで知られ、建物にとって深刻な脅威となります。

体の色

シロアリの体色は白っぽい、またはクリーム色をしています。特に働きアリは半透明で柔らかい体をしており、見た目は通常のアリとは大きく異なります。

体の形

シロアリの体は寸胴で、頭・胸・腹の境目がはっきりしていません。また、触覚はまっすぐで数珠状に連なっています。

行動特性

シロアリは湿気の多い暗所を好み、木材や土の中にトンネルを作って移動します。巣の中で集団生活をし、食害を進めながら繁殖を続けます。

被害の影響

シロアリは木材を食べるため、住宅の柱や床下に深刻なダメージを与えます。気づかずに放置すると、建物の耐久性が著しく低下する恐れもあるので、早期発見、定期的な点検をおすすめいたします。

 

クロアリの特徴

クロアリは私たちの身近に生息する昆虫で、シロアリとは生態が大きく異なります。

体の色

クロアリの体色は黒や茶色、赤みを帯びたものなど、種類によって異なります。しかし、白っぽい個体はいないため、色でシロアリと区別できます。

体の形

クロアリは頭・胸・腹の3つの部分がはっきり分かれており、腹部にはくびれがあります。この特徴的なくびれが、シロアリとの大きな違いです。

行動特性

クロアリは昼間に活動し、地上を歩き回る姿がよく見られます。食べ物を求めて家の中に侵入することがありますが、基本的には屋外で生活する種類がほとんどです。

被害の影響

クロアリは木材を食べることはありませんが、一部の種類(例:トビイロケアリ)は木材の隙間に巣を作ることがあります。ただし、シロアリほどの深刻な被害をもたらすことはありません。

 

番外編:チャタテムシ

「東京文化財研究所」ウェブサイトより引用

話はやや逸れますが、シロアリと間違えられることのある虫として「チャタテムシ」がいます。体の大きさ、色、形がシロアリに似ているため、発見した際に混同することがあります。

この虫は、テレビ台の上や積んであった本の上などに出現することがあります。また、特に新築の家で見つかることもあります。私自身も新築時に見つけ、少し焦った経験があります・・・。

体長は5mm以下と小さく、普段は目立ちませんが、綺麗な室内では逆に目につきやすいことがあります。大きな実害はありませんが、死骸を吸い込むことでアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

チャタテムシの対策

これらの対策を行うことで、チャタテムシの発生を防ぐことができます。

 

シロアリとクロアリの被害対策と予防策

シロアリ被害にあったら…

1. 被害範囲を確認

 

2. 専門業者に相談

 

3. 環境対策を実施

 

シロアリ被害に遭わないために…

1. 湿気対策を見直す

 

2. 定期的な点検を実施する

 

3. シロアリ予防工事を実施する

シロアリは発見が遅れると建物に深刻な影響を与えるため、早めの対応を心掛けましょう。

 

\ 長野県にお住まいの方 /

テオリアランバーテックは、シロアリの予防工事・駆除工事を行っています。
シロアリ被害を発見したり、シロアリがいるかもとご心配な方は、無料の床下点検がおすすめです!シロアリのことなら、テオリアランバーテックにお任せ下さい。

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クロアリ被害に遭ったら…

1. 侵入経路を特定

 

2. 食べ物を片付ける

 

3. 駆除剤を活用

 

<クロアリ駆除のポイント>

クロアリは、基本的に木材を食害しませんが、条件によっては巣を作ることがあります。

そのため、安易に薬剤に頼るよりも、まずは環境を改善することが大切です。市販のスプレーや毒餌は一時的な効果しかなく、継続的な対策が必要になる場合があります。

最終的に薬剤での対処法を取ることも選択肢の一つですが、まずは根本的な原因を探り、環境を改善することがクロアリ対策の近道です。

 

クロアリ被害に遭わないために…

クロアリの侵入を防ぐためには、まずは環境改善がとても重要です。安易に薬剤に頼るのではなく、侵入しやすい環境を改善することが根本的な対策となります。

1. 食べ物の管理を見直す

 

2. 建物周りの環境を改善する

建物近くの木からクロアリが降ってくるリスク 建物近くの木からクロアリが降ってくるリスク

環境改善に加えて、侵入が続く場合は市販のベイト剤(毒餌)を活用することも一つの方法です。ただし、持続的な対策を行わなければ根本的な解決にはならないため、環境整備を優先しましょう。

 

まとめ:早期発見と適切な対処が重要

シロアリとクロアリの被害を防ぐためには、日頃の対策・定期点検・環境改善が不可欠です。

特にシロアリは発見が遅れると深刻な建物被害につながるため、早めの点検と予防工事を心掛けましょう。

一方、クロアリの対策では、侵入経路を遮断し、食べ物の管理を徹底することが最優先です。環境を整えることで、長期的な予防が可能になります。

適切な対策を講じることで、大切な住まいをシロアリやクロアリの被害から守りましょう。

 


 

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ライター 藤森
<保有資格>
しろあり防除施工士/蟻害腐朽検査員
<趣味>
ドライブ・映画・アニメ
<休日の過ごし方>
ダラダラ、ボーっとする

 

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