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シロアリによる侵食で家が全壊することはないが、なぜ駆除や予防を推奨するのか

シロアリ被害で家が倒壊することはないのか?なぜ駆除や予防を推奨するのか

シロアリの被害で家が倒れる?

度々、自然災害に見舞われる日本。

大きな災害が発生する度に、起こった被害に心を傷めつつも、業者の性なのか、倒壊した建物の映像や写真を見ながら、なぜこの建物は倒壊したのか?と考えてしまいます。

今回は、シロアリ駆除業者の目線でシロアリ被害と家屋の倒壊について、また、既存の建物に必要な事について考えてみたいと思います。

まず結論として、シロアリの被害が直接的な原因で家屋が倒壊するとは考えられません

では、どのようにシロアリの被害が家屋損害へ影響を与えるのでしょうか?

家(家屋)倒壊の原因と副因

家屋が倒壊する直接の原因は、一言にまとめると『外力』です。
外力とは次のようなものを指します。

家屋に限らずあらゆる建物は、こういった外力に耐えうる強度を持っている事が必要不可欠です。
建物の強度以上の外力が加わった時、その建物は損壊すると考えられます。

では建物の強度は何によって決まるのか?
それは、大まかにまとめると土台、柱、筋交いなどの構造材と呼ばれる線材です。(建物の作りによっては、壁や床などの面材が構造材であるケースもあります。)
しかしながら、様々な副因によってその強度が損なわれ、保てなくなる事があるのです。
一般住宅に多い木造住宅においては、シロアリによる被害は、その代表格と言っていいでしょう。

土台が無くなったシロアリ被害の事例

家屋の倒壊の副因と言えるシロアリの被害ですが、実際に被害が進行するとどのような事が起こるのでしょうか?
過去の被害事例から、紐解いてみます。

↓ 前提として、シロアリの生態や侵入行動については、こちらをご覧ください ↓
本当は面白い!シロアリの生態【シロアリが嫌いなもの】
【シロアリ侵入経路を徹底解説】驚くべき侵入経路の実態とは

近隣のリフォーム会社様よりご依頼があり、お伺いしたお宅の状況です。
もともと物置のようになっていた1階の和室を使える状態にするため、整理をしている段階で柱の根元にシロアリによる被害を確認したとの事でした。
その後、リフォーム会社様を通じ、弊社へご連絡を頂き現地調査となりました。

1回目の調査(状況確認と提案)

シロアリの食害により家の柱に小さな穴が空いている

まずは被害箇所の確認を行います。この時点では、単純なシロアリの被害の様に見えました。

柱の根元にビー玉ほどの大きさの穴が空いている

柱の下部に穴(ビー玉ほどの大きさ)が開いているのが分かります。
その穴を何気なく覗き込んだとき、穴の向こうに小さな光が漏れているのを確認しました。
本来であれば、土台があり、見えるはずのない光です。

また、サッシや障子などの建具が閉まり難いというお施主様のお話から、レールと柱の付け根を踏んでみたところ、グニョンとたわむのが確認されました。

1回目の調査でわかった事は、大きく2つ。

  1. 柱の根本付近の被害が大きく、おそらく土台の半分以上は欠損している事
  2. その事で被害柱が建物の加重を支え切れていない可能性がある事

これらの点に加え、屋外での調査結果を伝え、1回目の調査は終了。

2回目の調査(処理前の状況確認)

シロアリ被害による改修のため壁を撤去

現場が動き、必要な解体が済んだとの連絡を受け、2回目の調査を行いました。

真っ先に確認をしたのは、被害が発覚した柱下の土台でした。

壁や床を剥がしてシロアリ被害の様子を確認

やはり予想通りと言うか、予想以上と言うか、、、土台は無くなっていました。

シロアリによる食害で家の土台部分がボロボロ

また、しまりが悪くなっていた障子のレール下の土台も半分以上ボロボロでした。

障子レール下の土台がシロアリ食害でボロボロに

結局、こちらのお建物は、建築的な改修・修繕、隣接するお庭の環境改善、シロアリ防除作業をおこないました。

シロアリ被害で家の改修・修繕工事をすることに

このままの状態で放っていれば、いずれ柱は受けた荷重を流す事はできず、下へ下がり、建物の大きな変形や外力が加わった時に二次的な建物の損傷を招いていたかもしれません。

シロアリの被害と対策

シロアリは地中で生きる為、建物の侵入の大半は床下です。
シロアリは、コンクリート製基礎や束石の表面に蟻道(外敵や乾燥から身を守るために作る道)を作り、床下の床組みの木部材、土台、柱材などを食害し、建物の耐力を著しく損なわせます。

シロアリの被害が発生すれば、シロアリの駆除のほかにも、多額の資金を使い家屋の補修工事が必要になるケースもあります。
できるなら、そうならない事が理想です。では、シロアリの被害が起こらない様にするためには、どうすれば良いのでしょうか?

それは、事前予防です。
『転ばぬ先の杖』と言う言葉がありますが、事前予防また、継続予防をする事で、しっかりとシロアリ対策を行う事が最良ではないでしょうか。

家を守るため床下点検からはじめませんか?

前項でも述べましたが、シロアリ対策には、事前予防や継続予防が必要です。
でも、どうしたら良いか分からない。どこに相談したらいいか分からない。と言う意見が本音だと思います。
そんな時は、私たちに是非ご相談ください。

テオリアランバーテックのシロアリ駆除・予防工事

私たちは、長年多くのハウスメーカー様、工務店様とともに、お客様宅のシロアリ対策を行っております。
そんな私たちだからこそ、建物を守るお手伝いが出来ます。
小さな事でもご相談ください。

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