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シロアリはどこからくるのか?侵入経路を知って予防に役立てよう

シロアリどこからはいってくる?侵入経路を知って予防に役立てよう

この記事は、シロアリがどのように建物に侵入し、被害を進行させるのかを解説しています。
実は、とても身近に存在するシロアリ。どこから入ってきて、どんな被害があるのかを知って、シロアリ予防を考えていただければと思います。

シロアリはどこにいるのか?

シロアリは普段、どこにいるのか・・・。

長野県で被害の多い「ヤマトシロアリ」は、地中で生活をしています。彼らは木材(セルロース)を餌としているため、森林・家の庭・家の床下などで木材を食べながら巣を拡大し、時期になると新たな巣を形成するために羽アリが飛び立ちます。

あるお宅に点検に伺った際に、見つけた例をひとつご紹介致します。
保管タイヤの下に「すのこ」板を置くことは、割とありますよね・・・。

タイヤの下にすのこを敷いている

実は、これが「シロアリの餌」になってしまうことがあります。
ただ、ポンっと置いてあった板をひっくり返しただけですが・・・。

保管タイヤの下のすのこをシロアリ点検

いますよね・・・ かなり・・・。
このように、普段目にしていなかった場所を観察してみると意外とシロアリの生息を確認できることがあります。

保管タイヤの下に敷いていたすのこをどかすと大量のシロアリがいる

特に注意が必要なのは、このすのこ板のように庭に放置されている木材です。端材や切り株、防蟻処理していないウッドデッキやウッドフェンスなどもシロアリの餌となりえます。

 

シロアリはどこから入ってくるの?

上述した通りヤマトシロアリは、普段「土の中」にいると言われています。
ヤマトシロアリは「地下シロアリ」と言われる種類で、「下(土の中)」から「上」へと上がっていきます。
「下(土の中)」から「上」への上がり方は、目で見て、確認することができます。
私たちは、シロアリ点検の際に家の「床下空間」で、目で見てわかる「通り道」を探して、被害有無を判断し「被害箇所」を特定していきます。

床下で束石に作られたシロアリの蟻道

この「通り道」は「蟻道(ぎどう)」と言います。
シロアリが、土に自分の排泄物・分泌物を加えて固めたものです。指で簡単に壊すことができます。

では実際に蟻道を壊してみましょう。

シロアリの蟻道を壊すと中からシロアリが出てきた

シロアリが活動中だと、この蟻道から、ご覧の通りぞろぞろとシロアリが出てきます。
蟻道はシロアリが苦手な紫外線や乾燥からシロアリの身を守っています。なので、風通しの良い床下であっても、この蟻道が作られてしまうと、地中から上へと進行し、建物の土台や柱など木材が喰われ被害を受けてしまうのです。

 

シロアリのちょっと変わった侵入経路

通常、蟻道は、基礎や束石等の構造物の「上」に作られますが、ごく稀に、ちょっと変った侵入をすることがあります・・・。いわゆる「空中蟻道」と言われるもので、その名の通り、「空中」に「蟻道」を作り出してしまうことが有るのです。

シロアリの空中蟻道

何故・・・? どうして・・・? 実に、不思議です・・・。

シロアリの空中蟻道

シロアリについては、まだまだ、解明されていないことが多いのです・・・。

 

シロアリの進入を防ぐには?

やや脱線致しましたが、つまりヤマトシロアリは下から上へ上がってくるので、建物をシロアリ被害から守るためには、下(土壌面)でバリアを張れば、ある程度の期間、侵入を防ぐことができます。

 

布基礎(土間コンクリート無し)の薬剤散布によるシロアリ防除

 

布基礎(土間コンクリートあり)の薬剤散布によるシロアリ防除

 

ベタ基礎の薬剤散布によるシロアリ防除

それは、仮にお隣りの家がシロアリ被害に遭っていたとしても、こちら側は、薬剤のバリアで守られます。
その逆もまたしかりで、お隣りがシロアリ工事をされた場合、その床下は守られるので、上へ行き場の無いシロアリは、横へ移動するしか有りません。
あくまでも可能性のお話ですが、お隣りのリスクが、こちら側へ来ることもあながち否定できません。

 

被害に遭う前に

以前 、シロアリ工事は被害が出てから退治する工事が主流でしたが、現在では被害に遭う前に予防する工事へと、変化しつつ有ります。
最近、年に数件ですが、「新築」で予防していたお建物で、定期的な予防対策を取られず、被害を受けてしまう事例報告が上がっています。薬剤の効力は、永久ではなく限りがあります。一般的なシロアリ防除薬剤の効力は5年ほどです。効力が切れる前、つまり5年ごとに予防策として薬剤散布が必要なのです。

 

防蟻薬剤の効果が減少していくイメージグラフ

 

定期的な「メンテナンス」

私たちは、病気になった時にお医者さんで受診し薬局でお薬をもらいますよね?
具合が悪くなれば、治療も必要です。

それと同じで、住宅も 経年劣化します。
不具合が出たところを、メンテナンスする必要が有るのです。

ただ、お話ししたようにヤマトシロアリは、地中から床下などの見えないところから建物に侵入し、知らぬうちに被害を進行させます。
お家周りにシロアリの好む環境を作らないことはできますが、床下の点検や薬剤の散布は自身で行うことは容易ではありません。

お建物の長期保全の観点から、プロによる定期的な点検と予防工事のご検討をおすすめ致します。
テオリアランバーテックは、今後もそのサポートをさせていただきます。

 

長野県内の床下点検・シロアリ駆除・シロアリ予防はお任せください!
ご相談・お見積りはお問い合わせからお待ちしています。

 

 

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