新築〜築5年のシロアリ対策は必要?新築木造住宅のシロアリ予防について 公開日:2023年7月31日/更新日:2023年11月25日 この記事では、あまり知られていない新築時のシロアリ対策について解説します。 新築時のシロアリ対策。実は義務化されているほど重要な処理です。 新築で建てようとしている方、建てて暮らし始めているの方など、お家を建てる際に情報収集を行うのが一般的ですが 新築時にシロアリ予防処理が行われていることを知らない方が意外に多い現状があります。 シロアリが出て、家がボロボロになってからでは手遅れになりかねません。 義務化されるほど重要な処理なので、ぜひ知って欲しい。 そんな思いからこの記事で、 ・新築時のシロアリ予防とは実際に何をしているのか。 ・どんな処理があるのか。 を詳しく説明していきます。 目次 Toggle 新築時のシロアリ予防には2種類あるシロアリ予防:土壌処理シロアリ予防:木部処理シロアリ小話新築〜築5年はシロアリ対策は必要?シロアリ駆除・予防の薬剤の種類と成分、効果について 新築時のシロアリ予防には2種類ある 新築時のシロアリ予防は2種類『土壌処理』と『木部処理』があります。 どちらか、ではなく両方の処理を行うのが一般的です。 土壌処理を先に行い、続いて木部処理を行います。ではまずは土壌処理からご紹介します。 シロアリ予防:土壌処理 土壌処理のなかにも種類があり、液剤で処理する方法と防蟻防湿シートを敷く方法です。 シロアリは土の中を移動する昆虫です。 そのため土に直接薬剤を散布することで、シロアリが近づかないようにします。 下の写真は家の基礎を建てる前の土壌に液剤を散布する様子です。 下の写真は新築時の基礎コンクリートを打つ前にシロアリ予防のための防蟻防湿シートを敷設した写真です。 例1) 例2) 砕石の下から入ってくるシロアリを予防するための処理になります。 シロアリ予防:木部処理 次は木部処理です。 木部処理は上棟後、内装や外壁がされる前の木部に処理します。 木材に直接散布することで防蟻効果、防腐効果があります。 1枚目は、住宅の室内側の木部へ散布する様子です。 2枚目は外壁の下地材へ薬剤を散布する様子です。 続いて床下へ入り、土台、大引き、根太と言われる木部に液剤を散布します。 シロアリの被害で最も多い場所が床下。 基礎がコンクリートでも、コンクリートのわずかな隙間からシロアリは侵入します。 床下が土だったり砕石が敷かれているよりは、被害率は下がりますが100%防ぐ建物はないと思ってください。 侵入される可能性を想定し木部に染み込むようなるべく丁寧に散布していきます。 この時に散布する薬剤が予防薬で、散布から5年間シロアリの予防効果があります。 シロアリ小話 シロアリさん実は結構なグルメでして、木だからといってなんでも食べる訳ではないようです。 これは弊社のアドバイザー(床下点検でシロアリを見つけるプロ)から聞いた話ですが、木の芯周辺柔らかい部分を食べて、硬く乾燥した外側は残して次の餌へ移動していくことがあるのだそう。 一見木部を目視しただけでは、被害が判らないことがあるので、シロアリ点検を依頼する時には知識・経験のあるしろあり防除施工士の資格をもった専門家に診てもらいましょう。 新築〜築5年はシロアリ対策は必要? ご紹介の通り、お家を建てる際のシロアリ対策として土壌処理と木部処理を実施しています。 薬の効果は5年間継続するので新築〜築5年は薬剤によるシロアリ対策は不要です。 シロアリ予防効果は5年で切れてしまいます。 築5年以降から必ず床下点検を行い、床下の状態をチェックしましょう! その際には必ず、しろあり防除施工士の資格を持った専門家に相談することをおすすめします。 シロアリの業者選びについては、こちらの記事にまとめてあります。 安心して任せられるシロアリ駆除業者の選び方。9つのポイントで解説! シロアリ駆除・予防の薬剤の種類と成分、効果について シロアリ駆除業者が使用する薬剤は、主に2種類あります。一つは殺虫剤で、シロアリを直接殺す効果があります。 もう一つは防虫剤(防虫剤には地面に散布する「土壌剤」と束や土台に散布する「木部剤」があります)で、シロアリが侵入しないようにする効果があります。 ※日用品店などで購入できる殺虫剤と駆除業者が使用する殺虫剤は濃度やどのくらい効果が継続するかなどで異なります。業者が使用している薬剤は、一般販売ができないものになり、予防と殺虫効果がありより安全性の高い薬剤などを使用しています。市販薬が数ヶ月から2年程度で効果が切れてしまうものが基本になりますが、業者が使用する薬剤は5年間効果があり保証ができるものとなります。 殺虫剤と防虫剤はそれぞれメリットとデメリットがあります。 殺虫剤のメリットは、即効性が高く、被液したシロアリをすぐに駆除できることです。デメリットは、被液していないシロアリに対しては効果がなく揮発性も高いため、その後再びシロアリが侵入してくる可能性があります。また、人やペットにも有害な成分が含まれている場合があり、施工後に換気や清掃が必要になります。 防虫剤のメリットは、揮発性が低く散布した箇所に長く土着します。そのため予防効果も長く継続します。(効力は5年の薬剤が多い)、人やペットにも安全な成分が含まれている場合が多く、施工後の手間が少ないことです。デメリットは、即効性が低く、定期的な処理が必要になることです。 シロアリ駆除業者に依頼するときは、使用する薬剤の種類や成分について事前に確認しましょう。また、薬剤の効果期間や安全性についても説明を受けましょう。 テオリアランバーテックでは無料で床下点検を実施しています。 ※対応エリアは長野県全域となります。 ぜひ、築5年以上経過し床下点検していないという方はご相談ください(^^)