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床下吹き付け発泡ウレタン断熱とシロアリ被害【事例紹介】

 yana/WEB・マーケティング担当


 

おはようございます、こんにちは。

どうも、WEB担当のヤナです。

今回は一級建物アドバイザーによる住宅診断にて発覚した「シロアリ被害と発泡ウレタン」をテーマにお伝えしたいと思います。

※現在、床下点検のみの対応でインスペクション(住宅診断)の受付を一時停止しています。

弊社サービスのシロアリ点検、断熱調査については、点検希望は受付していますのでお気軽にお声がけください。

インスペクション(住宅診断)とは・・・

 

インスペクション(住宅点検)の点検内容

 

と多岐にわたります。

住宅診断の中にも含まれるシロアリ床下点検、そして断熱調査について事例をご紹介します。

 

●シロアリ被害と発砲ウレタン

今回の物件は床下が全面「発泡ウレタン」で断熱されていました。

 

床下の発泡ウレタン断熱

 

そして「台所」の床下にて蟻道(シロアリが砂や土で作る通り道)を確認。

 

床下で発見した蟻道

 

蟻道を壊してみた

 

このような場合、シロアリの被害がどこまで進行しているのか目視では確認できない(発泡ウレタンが施工してあるため)事と、それに伴って適切なシロアリ工事ができない事もあり、不動産会社さんと協議を行ったうえで「発泡ウレタンの全面撤去」を行いました。

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●発泡ウレタンの撤去

こちらの動画は発泡ウレタン断熱材を撤去する様子を撮影したものです。

床下なので、この姿勢で全ての発泡ウレタン断熱の撤去を行います。

そしてこのようになりました。

before

床下の発泡ウレタン断熱

after

床下の発泡ウレタン断熱を外した状態

 

床下の発泡ウレタン断熱

発泡ウレタン断熱を外した状態

 

密着性の強い発泡ウレタンフォーム

撤去には施工するよりも数倍もの時間が必要ですね・・・。

住宅の省エネのために断熱材=「エコ」のはずですが、廃棄物がこんなに出たら全然「エコ」じゃないですよね・・・。

発泡ウレタンが付着している材料(木材)は建物を解体した際も再利用ができないので、後々のことを考えると断熱材一つとっても真剣に考える必要があります。

 

発泡ウレタン断熱とシロアリ

そもそも発泡ウレタン断熱とは

そもそもウレタンとは化学における化合物の一種であり、人為的に工業製品としてつくられたウレタンは「ポリウレタン」といいます。

断熱材で使われるポリウレタンを、形成時フォーム状に発泡することから「発泡ウレタン」といいます

発泡ウレタンはフロンガス等の発泡剤をウレタン樹脂に混ぜてつくるため、フォーム状に発泡した粒が複数集まり、密着しています。このフォーム状に発泡した粒に空気やガスが含まれることで、温度が保たれ断熱効果が発揮されます。

発泡ウレタン断熱は現場で発泡させるいわゆる「吹付け硬質ウレタンフォーム」。

今回撤去したウレタン断熱も吹付け硬質ウレタンフォームです。

 

シロアリと断熱材

今回の被害例を見ても分かるように、発泡ウレタン断熱材はシロアリにとって存在していても支障がないです。

なぜならシロアリにとって発泡ウレタン断熱は食べることもなく、ただ穴を開けて木材にたどり着いてしまうのです。

 

弊社で施工を行っているセルロースファイバー断熱は、新聞紙から作られた断熱材。

新聞紙はシロアリの大好物ですが、セルローズファイバーにはホウ酸という防蟻成分が添加されており、シロアリがそれを食べることで死んでしまいます。

(※セルロースファイバーに含まれるホウ酸は食べない限り効果はありませんので、人間には問題ありません)

つまりシロアリにとって存在していると死滅する断熱材もあるということです。

 

●シロアリ被害の点検

話は戻り、ウレタン撤去後に再度床下のシロアリの被害範囲を点検します。

前回の診断時に蟻道を見つけた場所(台所)から狭い範囲にて軽度の被害が確認できたため、シロアリ駆除工事を行いました。

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●シロアリ駆除工事

シロアリの駆除工事は

木部(束や大引き)に駆除用薬剤を散布処理(木部表面に薬剤を散布する)

穿孔処理(ドリルで小さな穴をあけて薬剤を中まで注入する)

を行います。

最後に地面に土壌用薬剤を散布して表面にバリアを作ります。

バリア工法と呼ばれる施工で、シロアリの被害を予防する処置を施しました。

このバリア工法は、シロアリを寄せ付けないように家を守るために施工です。

薬剤の効力は5年間。

そのため5年ごとにシロアリの予防が必要になります。

根太に穿孔

▲穿孔中▲

穿孔した部分に薬剤注入

▲穿孔部に注入中▲

穿孔した部分に薬剤を注入

▲表面散布中▲

 

●まとめ

今回は「床下」に絞ってシロアリ調査・被害状況、断熱についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

床下はお家の中でも中々普段は目にしない場所だと思いますので、シロアリの被害と合わせてリアルにお伝え出来たかなと思います。

定期的に(5年毎)シロアリの予防工事をしておけば(被害が出てから工事するより)コストも低く抑えられ、お家も長持ちさせることが出来ます。

住宅の中でも床下は自分ではなかなか確認できない場所…。

シロアリ無料点検や断熱調査まずは現状を把握しましょう。

必要なシロアリ予防、住宅断熱を行い末永く快適に暮らしましょう!

 

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