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市販のシロアリ駆除剤で完全な駆除は可能?注意点とプロとの違い

市販のシロアリ駆除剤で完全な駆除は可能?注意点とプロとの違い

執筆者甕 和徳 しろあり防除施工士/1級建物アドバイザー/第二種電気工事士
アドバイザー歴19年。月~40件ほどの現場に携わり、シロアリ被害によりフルリフォームとなった物件の経験も持つ。現場で大切にしているのは「現状維持は後退」という姿勢で、異変や不安を感じた際は放置せず早めの相談を推奨しています。長野県安曇野市出身で、趣味はランニング。現在はフルマラソンで還暦サブ3達成を目標に挑戦中です。

家の中でシロアリや羽アリを見つけたとき、「とりあえず市販の駆除剤で対応しよう」と考える方は多いのではないでしょうか。
ですが、市販のシロアリ駆除剤だけで巣まで含めた完全駆除を行うことは難しいのが実情です。
目の前のシロアリを減らすことはできますが、使い方によってはシロアリが別の場所へ逃げて被害が広がるケースもあります。
そのため、市販薬で対応できる範囲と、専門業者に点検を依頼すべきサインを見極めることが重要です。

▼この記事を読むとわかること
・市販のシロアリ駆除剤でできること・できないこと
・市販薬とプロ施工の違い
・市販薬を使うべきでないケース
・市販駆除で起こりやすい失敗と安全対策
・点検を検討すべき被害サイン

重要なのは
「市販で対応できる範囲」と「専門業者に任せるべき状況」を見極めることです。

本記事では、市販のシロアリ駆除剤の種類や特徴、完全駆除が難しい理由、プロとの違いを整理しながら、適切な判断基準をわかりやすく解説します。

駆除前に…それって本当にシロアリ被害?

まずはシロアリ被害なのか正しく判断しよう

家の木部に異変を見つけると「シロアリかも?」と不安になりますが、実際には腐朽や他の害虫被害と区別がつきにくいこともあります。まずは、シロアリ被害特有のサインを確認することが重要です。

チェックポイント

・木目に沿って柔らかい部分だけが食われ、硬い部分が残っている
・表面は残っているのに内部が空洞で、押すとパリパリ崩れる/叩くと空洞音がする
・柱・巾木・框などに、小さな穴土の付着がある
基礎や木部の近くに蟻道(ぎどう:土でできたトンネル)がある
・羽アリが出た/羽だけが大量に落ちている
・床がフカフカする/沈む感覚がある
・玄関・勝手口など土間に接する木枠長期間開けていない引き戸周辺で異変がある

※表面に症状がなくても内部で進行することがあるため、上のサインが複数当てはまる場合は点検を検討。

▼蟻道とは…土や排泄物などで作られたトンネル

シロアリ被害事例

シロアリ被害は思わぬタイミングでわかる場合もあります。被害事例を写真で紹介しますので、家の中に似た症状がないか合わせて確認してみてください。

こちらは、畳替えで畳を上げたらシロアリが発覚したケースです。

畳替えで畳を剥がしたところ、シロアリ被害を発見

他に畳の下の荒板が食害を受けています。
シロアリの食害の痕跡は特徴的です。木材は木目がありますがその柔らかい所を好んで食べますので、固い部分が残ります。

こちらは、内土間の框部分の被害です。

内土間の框部分のシロアリ被害

初期ですと框の表面にポツポツ小さな穴が開き始めます。
被害が進行していくとやはり固い部分が残りますので、食害を受けた箇所は表面の皮一枚残っている状態になり、触るとパリパリと簡単に手で組織が壊れるようになります。

続いて、室内廊下の巾木です。

廊下の巾木のシロアリ被害で穴があいている

直下に蟻道ができており、シロアリ被害が進行していくと食べやすい部分に被害が進み、注意してみると表面に穴が開いたりします。これも状態としては、ひとつ前の框と同じような感じです。これらは違和感があり手で押してみて初めて被害に気付くケースです。

こちらは玄関枠です。

シロアリ被害で玄関枠に大きな穴があいている

特に玄関や勝手口など内土間部入り口の木枠は被害に遭いやすい箇所となります。木の枠が土間に埋まっている場合は要注意となります。

最後に、和室の柱と敷居です。

和室の柱と敷居のシロアリ被害

両方ともやはり茶色の小さな穴が開いてきています。穴の周囲には若干土の塊のようなものがある場合が多いです。
普段引き戸を閉め切ったままの所は、たまに戸を開けて状況確認することをおすすめします。長らく閉まったままの引き戸を開けてシロアリ被害が発覚するケースは割と多いのです。

 

シロアリ駆除の重要性

被害を放置するとどうなるのか

ここではシロアリ被害を長らく放置してしまった事例を紹介します。

こちらのお宅では建築時から特に建物のシロアリ点検を実施していませんでした。

基礎の外側から蟻道を作りシロアリが侵入、被害に遭った事例

建築から30年経過したところで点検のご依頼があり、点検を実施したところシロアリの侵入が発覚。ただシロアリは床下ではなく、基礎の外側から侵入していました。
シロアリは壁の内側から上に食害を進めており、実態は外壁を剥がして見ないとわからないため、剥がして確認しました。

築30年、シロアリ点検未実施の住宅の被害を外壁を剥がして確認

悪いことにサッシ上側の外壁クラックから雨水が侵入しており、それがシロアリを呼んでしまったとも言えます。
シロアリの蟻道は一般の方ですとその有無の判断は難しい場合が多いです。この事例ではサッシ前の犬走の角に蟻道ができており、見つけにくいパターンと言えます。やはり専門業者による定期的な点検が重要となります。

また、室内側の床が沈む・羽アリが数年前から発生していることを受けて点検し、その実態が明らかになった例もあります。

床下のシロアリ被害。定期的な点検をしていなかったため、気づいたころには被害がかなり進行していた

羽アリが出てはいたものの市販のスプレーで対処して一時しのぎを続けてきた模様です。
シロアリ被害を放置してしまったため、被害はだいぶ進行しており、大規模な改修工事が必要となりました。


このように、いずれの事例も被害箇所の交換や改修が必要になってしまいました。
場合によっては建物の強度に影響することもあります。また、これにより不動産価値が下がったり、断熱材に侵入されることで断熱効果が弱まる、といったリスクもあります。

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市販シロアリ駆除剤ってどんなもの?プロとの違いは?

ここまで、シロアリ被害を放置した場合や、市販スプレーを使用しても被害を食い止められなかった事例を紹介してきました。
では、専門業者はどのような薬剤を使用し、どのような方法でシロアリ防除施工を行うのでしょうか。市販のシロアリ駆除剤と専門業者による施工の最大の違いは、「薬剤の違い」ではなく駆除能力の総合力にあります。
特に、薬剤濃度・施工範囲・機材・点検能力・保証体制・コロニー制御能力の6点で大きな差が生じます。

市販薬とプロ施工の能力差比較

項目 市販の駆除剤 専門業者の施工
薬剤濃度 安全性を重視した一般向け濃度 建物全体処理を前提とした施工濃度・認定薬剤を使用
施工範囲 見える場所・手が届く範囲に限定されやすい 床下・壁内・土壌・土間など建物全体を連続処理
機材 手動スプレー・簡易散布器が中心 動力噴霧器・穿孔機など専用機材を使用
点検能力 目視中心で生息範囲の特定が難しい 床下調査・侵入経路特定・湿気・腐朽まで総合診断
再発保証 基本なし 一般的に5年保証・無料点検などの管理体制あり
コロニー制御能力 個体駆除中心で巣が残りやすい 被害箇所の特定・土壌バリア・ベイトなどで集団制御

プロのシロアリ駆除施工とは?

長野県のシロアリ駆除・予防工事・対策は、テオリアランバーテックまで

プロの施工の基本的な流れ

シロアリを駆除したいと思うきっかけとしては、春先の羽アリの発生や、畳替え時にシロアリを発見したケースなどが挙げられます。
専門業者へ依頼した場合の流れは、次のようになります。

① 専門業者へ連絡し、被害状況の確認を依頼
② 床上・床下や建物外周を調査し、侵入経路や被害範囲を特定したうえで見積を提示
③ 依頼後、シロアリ駆除工事を実施

典型的な施工例

例えば、室内で羽アリが発生し、床下の基礎や束石周りから蟻道を作って侵入していたケース(床下は土・作業性に問題なし)では、次のような処理が行われます。

・床下木部への薬剤散布(被害箇所・疑い箇所・リスク箇所への穿孔注入)
シロアリ被害に遭った木材に薬剤を散布

・床下土壌への薬剤散布
シロアリ対策で床下土壌に薬剤を散布する様子

・床上まで被害が進行している場合の注入(柱・巾木など)
巾木のシロアリ被害に室内側から薬剤注入処理する様子

・玄関や勝手口などの土間穿孔注入と補修
シロアリ対策で玄関タイルに薬剤を注入する様子

これらは主に専用の動力噴霧器を用いて、加圧散布・注入するのが一般的です。

使用薬剤と施工基準

使用薬剤は、公益社団法人日本しろあり対策協会の認定薬剤が基本となり、主に「忌避性薬剤」と「非忌避性薬剤」に分類されます。

駆除では非忌避性薬剤が中心で、マイクロカプセル化によりコロニー内で有効成分が伝播しやすい製剤もあります。また、認定薬剤は約5年間の効果を想定して設計されています。

資格・安全管理・保証体制

施工は、「しろあり防除施工士」の資格を持つ技術者が、定められた施工方法に基づいて実施することで本来の効果が発揮されます。
さらに、安全管理(用法遵守・飛散防止など)を徹底するとともに、再発時に備えた保証制度(一般的に5年)や保証満了前の無料点検を実施している場合も多くあります。

▼シロアリの駆除点検ってどんなことをやるの?

▼密着!シロアリ駆除2021 | ヤマトシロアリの駆除現場に同行してみました

市販シロアリ駆除剤の種類と成分

ここまで専門業者の施工事例や使用薬剤について説明してきました。これらを踏まえ、市販されているシロアリ駆除剤の種類と特徴を確認していきます。

市販のシロアリ駆除剤は、主に以下の3種類に大別されます。
① スプレータイプ
② 液剤タイプ
③ ベイト剤

さらに、それぞれの薬剤は忌避性非忌避性に分類され、ベイト剤は非忌避性に該当します。では、それぞれの薬剤の説明に移ります。

■ 忌避性薬剤(スプレー・液剤)

シロアリ駆除の市販薬剤(忌避性)

「シロアリが嫌がって避ける」タイプです。

<特徴>
・シロアリが刺激やニオイを察知して避ける
・多くの市販スプレー(ピレスロイド系)が該当

<代表成分>
・ピレスロイド系(ビフェントリン、ペルメトリンなど)

■ 非忌避性薬剤(液剤)

シロアリ駆除の市販薬剤(非忌避性)

「シロアリが気づかずに通り抜ける」タイプです。

<特徴>
・遅効性成分(ネオニコチノイド系など)が使用される
・毒と気づかず接触・摂取する

シロアリが薬剤バリアを通過し、体に薬剤を付着させます(気づかず接触)。そのシロアリはすぐには死なないため、薬剤をつけたまま巣に戻ります。
巣の中で仲間と接触したり、グルーミングをしたり、口移しでエサを分け合う(栄養交換)ことで、薬剤が次々と他の個体へ移っていきます(仲間への拡散)。
最終的に、薬剤に直接触れていない女王アリや幼虫まで成分が行き渡り、巣全体が壊滅します。これを「ドミノ効果」や「伝播効果」と呼びます。

<代表成分>
・ネオニコチノイド系(イミダクロプリド、ジノテフランなど)

■ ベイト剤(毒餌)

シロアリ駆除の市販薬剤(ベイト剤)

地中に設置して使用する非忌避性薬剤で、一般的なスプレー型とは異なる仕組みを持ちます。シロアリの「エサを分け合う習性」と「脱皮」を利用して巣全体を駆除します。

<特徴>
・非忌避性で、シロアリが毒と気づかず摂取する
・働きアリが巣に持ち帰り、仲間へ伝播する
・脱皮阻害によりコロニー全体の崩壊を狙う
・地中設置型で継続的な管理を前提とする

<代表成分>
・IGR剤(昆虫成長制御剤:ビストリフルロン、ヘキサフルムロン、ノバルロンなど)

市販シロアリ駆除剤の比較表

項目 忌避性薬剤 非忌避性薬剤 ベイト剤
基本的な仕組み シロアリが薬剤を嫌がり避ける 薬剤に気づかず接触・摂取する 毒餌を摂取させ、巣に持ち帰らせる
主な用途 即時駆除・予防(バリア形成) 巣への伝播による駆除 巣全体の壊滅を狙う
効果の速さ ◎ 即効性あり △ 遅効性 △〜× 非常に遅効性
巣への影響 × 巣は残りやすい ○ 伝播により影響あり ◎ コロニー壊滅が期待
伝播効果 × ほぼなし ○ あり ◎ 強い
予防効果 ◎ 高い ○ ある程度あり △ 限定的
代表成分 ピレスロイド系(ビフェントリン・ペルメトリンなど) ネオニコチノイド系(イミダクロプリド・ジノテフランなど) IGR剤(ビストリフルロン・ヘキサフルムロン・ノバルロンなど)
メリット 即効性・バリア効果 伝播効果・巣への影響 巣全体の壊滅・安全性が比較的高い
デメリット 巣を駆除できず逃散リスク 効果発現が遅い 効果が出るまで長期間・管理が必要
市販品での使われ方 スプレー・液剤で多い 液剤・一部スプレー 地中設置型・ステーション型

なぜ市販シロアリ駆除剤では完全な駆除が難しいのか

市販のシロアリ駆除剤は、目に見える個体の駆除や応急対策として一定の効果があります。しかし、シロアリは床下・壁内・地中など目に見えない場所にコロニーを形成しているため、市販薬だけで完全駆除に至ることは難しいのが実情です。その理由は、薬剤の種類ごとに異なります。

■ 忌避性薬剤(スプレー・液剤)

市販のスプレー剤の成分が忌避性の場合、その多くに含まれる成分(ピレスロイド系)には、シロアリが嫌がって避ける特徴があります。

その結果、以下のようなリスクが生じます。
目の前の数匹を殺せても、残りのシロアリは危険を察知して巣の奥へ逃散する
・家の別の場所(より奥深く)へ移動する
被害範囲が拡大する

また、処理は表面的になりやすく、女王アリを含む巣全体に薬剤を行き渡らせることが困難です。

■ 非忌避性薬剤(液剤)

非忌避性薬剤は巣への影響が期待できるものの、市販品では十分な効果を発揮しにくい場合があります。

主な理由は、以下のような点です。
処理範囲が限定される
成分濃度や持続期間がプロ用より低い
生息域全体を連続的に処理できない
・専用機材がなく散布ムラが生じる

そのため、生き残った個体による再発が起こりやすくなります

■ ベイト剤(毒餌)

ベイト剤は巣全体の駆除を狙える薬剤ですが、効果を発揮するには適切な設置位置と継続管理が不可欠です。

市販品では、以下のような理由から、期待した効果が得られないケースが少なくありません。
・生息ポイントや動線の特定が難しい
・設置しても喫食されない場合がある
定期点検や交換が不十分になりやすい
設置戦略が不適切になる

■ まとめ

市販シロアリ駆除剤は「今見えているシロアリ」を退治するのには向いていますが、見えない場所にいる数万〜数十万匹の集団を根絶するには、被害箇所の特定・処理範囲・施工精度・管理体制の面で限界があると言えます。

もしすでに「床が沈む」「大量の羽アリが出た」といった深刻な症状がある場合は、一度専門業者に無料点検を依頼し、被害の広がりを正確に把握することをおすすめします。

 

市販のシロアリ駆除剤を使う前に行うべき安全対策と準備

養生・換気・防護具・ペット対応など

市販のシロアリ駆除剤は強力な化学物質を含んでいるため、作業前の準備が安全と効果の鍵を握ります。自分で行う(DIYする)際に必ず守るべきポイントをまとめました。

1. 装備の準備

薬剤を吸い込んだり、肌に触れたりするのを防ぐために、以下の装備を必ず揃えてください。

防護メガネ(ゴーグル): 目への飛散を防ぎます。
防護マスク: 一般的な不織布ではなく、防毒マスクや高機能な防塵マスクが理想的です。
長袖・長ズボン: 肌の露出をゼロにします。使い捨ての防護服(不織布製)があると便利です。
ゴム手袋: 薬剤が浸透しない厚手のものを選んでください。
帽子: 頭部への付着を防ぎます。

2. 環境の準備と安全確認

作業を開始する前に、周囲の安全を確保します。

換気の確保: 窓をあけるなどの換気対策
火気厳禁: スプレータイプや油性の薬剤には可燃性のものが多いです。近くに給湯器や種火がないか確認しましょう。
ペット・植物の退避: 犬、猫、観賞魚(特に魚類は薬剤に弱い)、植物は、作業場所から離れた安全な場所に移動させてください。
養生(マスキング): 薬剤がかかってはいけない場所(食品、子供の玩具、衣類など)は、ビニールシートなどで覆います。

3. 現場の事前点検

効率よく作業するために、以下の点を確認します。

被害箇所の特定: どこにシロアリがいるのか、蟻道はどこにあるかを事前に把握します。
床下の状況確認: 水漏れや腐朽(腐り)がないか確認します。
薬剤の取扱説明書を熟読: 希釈倍率や散布方法、万が一目に入った際の応急処置を必ず事前に読んでおきましょう。

4. 万が一のための準備

作業中に体調が悪くなった場合に備えます。

連絡手段の確保: 特に床下などの狭い場所に入る際は、外にいる家族に声をかけておくか、スマホを携帯してください。
洗浄用の水: 薬剤が肌についたとき、すぐに洗い流せるように準備しておきます。


※重要※
無理は禁物
です。被害が広範囲に及んでいる場合や、床下の構造が複雑な場合は、個人での完全な駆除は非常に困難です。少しでも不安を感じたら、専門業者への相談を検討してください。

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ありがちな失敗とNG行動

市販駆除剤でよくある誤り

シロアリの羽アリが発生した場合、良かれと思ってやったことが逆効果になる場合があります。

とりあえず殺虫スプレー、これが一番多いケースかとおもいます。目の前にシロアリや羽アリが現れたとき、家にある殺虫スプレーを吹きかけるのは基本的にNG行為です。
市販のスプレーの多くには「忌避性(虫が嫌がって避ける性質)」があります。生き残ったシロアリたちが「ここは危険だ」と察知し、壁の奥や別の柱へと逃げ込み、被害範囲が家中へ広がってしまいます。掃除機で吸い取るか、粘着テープで捕獲するに留めましょう。

羽アリが発生した場合は、発生源がどこかにあります。
まずはどこに、どの程度の被害があるかを正確に把握することが重要ですが、これが最も難しいステップです。
もし「柱を叩くと空洞のような音がする」「蟻道が何本もある」といった状況であればむやみに殺虫剤は使用せず、そっとしておき専門業者に調査を依頼しましょう。

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よくある質問(FAQ)

Q1:スプレーで羽アリが出なくなったから大丈夫?

結論:安心とは言えません。
スプレーでいなくなったのは、外に出てきた羽アリの一部だけで、巣本体は床下や壁内に残っている可能性が高いです。また、羽アリは数日しか飛ばないため、単に今年の飛行シーズンが終わっただけで、中で食害が進んでいるケースがほとんどです。

さらに、市販スプレーの多くは忌避性があり、シロアリが別の場所へ逃げて被害が見えにくくなることがあります。

次のサインがあれば要注意
・羽だけが大量に落ちている
・基礎や柱に蟻道がある
・床がフカフカ・空洞音がする

スプレーで一旦落ち着いた今、最もやってはいけないのは「解決したと思って放置すること」です。
シロアリは床下から蟻道を作って侵入してきます。まずは床下の点検が重要になります。 自分で潜るのが難しい場合は、一度専門業者に「無料点検」を依頼することをお勧めします。市販薬を撒いたことも正直に伝えると、プロはそれを見越した調査をしてくれます。

Q2:市販薬と業者施工を併用しても問題ない?

結論:併用は避けるべきです。
プロの業者が来る前に市販薬を撒くと、施工効果を下げる可能性があります。

主な理由
・市販スプレーの忌避性により、シロアリが逃げてプロの薬剤やベイトに近づかなくなる
・痕跡や動きが変わり、生息場所の特定が難しくなる
・異なる薬剤が混ざり、効果が弱まる可能性がある

すでに使った場合
・「いつ・どこに・何を使ったか」をメモして業者へ伝える
・追加の散布は控える

役割の考え方
・市販薬:目の前の個体の応急処置
・業者施工:巣の根絶と再発防止

業者に依頼する場合は、これ以上触らずプロに任せるのが最も確実です。

Q3:化学物質に敏感な家族やペットがいる家でも施工できる?

結論:市販の薬剤を安易に使用することはおすすめできません。
市販されているシロアリ駆除剤の多くは、普通の方には安全とされる基準で作られていますが、「化学物質過敏症」の方や、人間より体が小さく代謝機能が異なる「ペット」にとっては、たとえ微量でも大きなリスクになることがあるからです。

注意点
・化学物質に過敏な方の場合は市販の薬剤を含めて医師への相談をおすすめします。
・シロアリ薬剤は種類によっては魚毒性があります。水槽で水性生物を飼育されている場合、水槽の中に薬剤が入らないような対策が必要です。

比較的安全な方法
・ベイト工法(設置型):薬剤を空間に撒き散らさず、専用の容器(ステーション)の中に毒餌を閉じ込めます。薬剤が揮発することもほぼないため、空気への影響を最小限に抑えられます。なお、ペットが掘り返したり、子どもが触れたりしないように注意する必要があります。

市販薬を使う場合の最低限の対策
「ピレスロイド系」は即効性が高い反面、敏感な人に反応が出やすい傾向があります。
・作業中だけでなく、作業後も数日間はご家族やペットを別の場所(実家やホテルなど)へ避難させるのが理想です。
・施工後、数日間は24時間換気を続け、空気の入れ替えを行ってください。

化学物質に不安がある場合は、DIYよりも、「安全性に特化した施工」ができるプロに相談することを強くおすすめします。専門業者であれば、状況に合わせた提案が期待できます。
「家族に化学物質過敏症がいる」「猫を飼っている」という条件を伝えた上で、複数の業者から「安全性を最優先したプラン」の見積もりを取ることをおすすめします。

 

\まずは被害の有無を確認/
シロアリは表面に症状が現れにくく、羽アリの発生や床の沈みなどのサインが出た時点で、すでに内部で被害が進行しているケースも少なくありません。
そのため、市販薬を使うか業者施工を検討するかに関わらず、最初のステップは「点検による現状把握」になります。

もし、「羽アリを見かけた」「蟻道がある」「床がフカフカする」「市販薬を使ったが不安が残る」など、シロアリについてお困りの方は、テオリアランバーテックにお気軽にご相談ください。長野県内のお建物は無料で床下調査をさせていただきます。

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