シロアリはどこから来る?長野県の専門家が教える侵入口と予防のコツ 公開日:2024年3月7日/更新日:2026年10月16日 執筆者 藤森 淳 しろあり防除施工士/蟻害腐朽検査員 長野県岡谷市出身。シロアリ対策のアドバイザーとして約20年の経験を持ち、これまでに延べ8,000件の現場に携わってきました。 現場での判断を重視し、過去には被害があまりにも深刻だったため、建て替えをおすすめした物件もあります。 仕事で大切にしているのは、「必要ないものはすすめない」という姿勢。住宅の状態を正しく見極めたうえで、本当に必要な対策を提案することを心がけています。 シロアリは、家の中でいきなり発生するわけではありません。長野県で被害の多い「ヤマトシロアリ」は地中で暮らしていて、地面から建物へ向かって、木材を求めて通り道(蟻道)を伸ばしてきます。 この記事では、シロアリが家に入ってくる主な侵入口5つと、その見つけ方、今日からできる予防のコツを、長野県で床下点検を行う専門家がわかりやすく解説します。 目次 Toggle シロアリはどこにいるのか?シロアリが家に入る主な侵入口5つ①基礎のひび割れ・継ぎ目②配管・配線まわりのすき間③束石・土台まわり④庭の木材(ウッドデッキ・フェンス・切り株)⑤物置や保管物の下蟻道とは?シロアリの通り道の見つけ方シロアリの侵入を防ぐには?予防は「入口を知ること」からシロアリの侵入に関するよくある質問Q. シロアリはなぜ家に入ってくるのですか?Q. 庭の土の中にシロアリがいたら、家も危険ですか?Q. ベタ基礎の家なら、シロアリは入ってきませんか?Q. 新築でもシロアリは入りますか?Q. 近所でシロアリが出たら、自分の家も危険ですか? シロアリはどこにいるのか? シロアリは普段、どこにいるのか・・・。 長野県で被害の多い「ヤマトシロアリ」は、地中で生活をしています。彼らは木材(セルロース)を餌としているため、森林・家の庭・家の床下などで木材を食べながら巣を拡大し、時期になると新たな巣を形成するために羽アリが飛び立ちます。 ▶ 家の中で羽アリを見つけたら『羽アリが家の中に出た!』もご覧ください あるお宅に点検に伺った際に、見つけた例をひとつご紹介致します。 保管タイヤの下に「すのこ」板を置くことは、割とありますよね・・・。 実は、これが「シロアリの餌」になってしまうことがあります。 ただ、ポンっと置いてあった板をひっくり返しただけですが・・・。 いますよね・・・ かなり・・・。 このように、普段目にしていなかった場所を観察してみると意外とシロアリの生息を確認できることがあります。 特に注意が必要なのは、このすのこ板のように庭に放置されている木材です。端材や切り株、防蟻処理していないウッドデッキやウッドフェンスなどもシロアリの餌となりえます。 シロアリが家に入る主な侵入口5つ シロアリは、ほんのわずかなすき間からでも建物に入り込みます。長野県の住宅で特に注意したい侵入口は、次の5つです。 ・①基礎のひび割れ・継ぎ目 ・②配管・配線まわりのすき間 ・③束石・土台まわり ・④庭の木材(ウッドデッキ・フェンス・切り株) ・⑤物置や保管物の下 ▶ 侵入経路をさらに詳しく知りたい方は『シロアリ侵入経路を徹底解説』もあわせてご覧ください。 ①基礎のひび割れ・継ぎ目 ヤマトシロアリは地中から建物に向かうため、基礎コンクリートは完全な障壁にはなりません。 経年や地震で生じたひび割れ、基礎と土台の継ぎ目、ベタ基礎のつなぎ目など、ごく小さなすき間が入口になります。築年数が経った住宅ほど、床下の基礎まわりの確認が大切です。 ②配管・配線まわりのすき間 浴室やキッチンなど、床下から配管・配線が立ち上がる貫通部は、施工時のすき間が残りやすい場所です。 シロアリの通り道になりやすいうえ、水漏れや結露で湿気がたまると、さらに好条件がそろってしまいます。水まわりの下は、床下点検で必ず確認したいポイントです。 ③束石・土台まわり 床下の束石(つかいし)や土台まわりは、地中から上がってきたシロアリが木材へ取りつく最初の場所です。この周辺に土色の筋(蟻道)が伸びていないかが、点検での最大のチェックポイントになります。蟻道の詳しい見つけ方は、次の「蟻道とは?」で解説します。 ④庭の木材(ウッドデッキ・フェンス・切り株) 庭にある木材は、シロアリが建物へ移るための「足がかり」になります。地面に直接触れているウッドデッキの束柱、木製フェンスの支柱、切り株や枕木などに取りついたシロアリは、そこを拠点にして、土の中や蟻道を伝って建物の基礎や外壁まわりへと近づいていきます。 建物から離れた場所の木材でも、地面でつながっていれば通り道になります。防蟻処理のされていない木材が建物の近くにある場合は、定期的に地面との接点を確認し、使わない木材は片付けておくと安心です。 ⑤物置や保管物の下 家の外壁沿いに置いた物置や、長く動かしていない保管物の下は、湿気がこもりやすく、人目につきません。シロアリにとっては、見つかりにくく移動しやすい場所です。 外壁や基礎に接するように置かれた物置は、そのまま建物へ向かう橋渡しになることがあります。物置や保管物は壁から少し離して置き、ときどき動かして足元の土や下面を確認する習慣をつけておくと、早めに異変に気づけます。 ここまで紹介した侵入口は、ほとんどが床下や基礎まわりにあり、ご自身で確認するのは簡単ではありません。気になる点があれば、長野県内の床下点検・シロアリ予防は、テオリアランバーテックにお任せください。 ご相談・お見積りはお問い合わせからお待ちしています。 蟻道とは?シロアリの通り道の見つけ方 シロアリは乾燥と紫外線が苦手なため、地面から木材まで「蟻道」という土のトンネルを作って移動します。床下や基礎の立ち上がりに土色の筋が見つかったら、シロアリが活動しているサインです。ご自身で壊したり殺虫剤をかけたりせず、写真を撮って専門業者に相談してください。 上述した通りヤマトシロアリは、普段「土の中」にいると言われています。 ヤマトシロアリは「地下シロアリ」と言われる種類で、「下(土の中)」から「上」へと上がっていきます。 「下(土の中)」から「上」への上がり方は、目で見て、確認することができます。 私たちは、シロアリ点検の際に家の「床下空間」で、目で見てわかる「通り道」を探して、被害有無を判断し「被害箇所」を特定していきます。 この「通り道」は「蟻道(ぎどう)」と言います。 シロアリが、土に自分の排泄物・分泌物を加えて固めたものです。指で簡単に壊すことができます。 では実際に蟻道を壊してみましょう。 シロアリが活動中だと、この蟻道から、ご覧の通りぞろぞろとシロアリが出てきます。 蟻道はシロアリが苦手な紫外線や乾燥からシロアリの身を守っています。なので、風通しの良い床下であっても、この蟻道が作られてしまうと、地中から上へと進行し、建物の土台や柱など木材が喰われ被害を受けてしまうのです。 通常、蟻道は、基礎や束石等の構造物の「上」に作られますが、ごく稀に、ちょっと変った侵入をすることがあります・・・。いわゆる「空中蟻道」と言われるもので、その名の通り、「空中」に「蟻道」を作り出してしまうことが有るのです。 何故・・・? どうして・・・? 実に、不思議です・・・。 シロアリについては、まだまだ、解明されていないことが多いのです・・・。 ▶ 巣の見つけ方は『シロアリの巣はどこにある?』で解説しています 床下で蟻道のような土色の筋を見つけたら、シロアリが活動しているサインかもしれません。ご自身で壊さず、写真を撮ってご相談ください。長野県内の床下点検・シロアリ駆除に対応しています。 シロアリの侵入を防ぐには? つまりヤマトシロアリは下から上へ上がってくるので、建物をシロアリ被害から守るためには、下(土壌面)でバリアを張れば、ある程度の期間、侵入を防ぐことができます。 それは、仮にお隣りの家がシロアリ被害に遭っていたとしても、こちら側は、薬剤のバリアで守られます。 その逆もまたしかりで、お隣りがシロアリ工事をされた場合、その床下は守られるので、上へ行き場の無いシロアリは、横へ移動するしか有りません。 あくまでも可能性のお話ですが、お隣りのリスクが、こちら側へ来ることもあながち否定できません。 予防は「入口を知ること」から ここまで見てきたとおり、シロアリは地中から、基礎・配管・庭の木材などを通って家に近づいてきます。入口を知っておくことが、予防のいちばんの近道です。 以前 、シロアリ工事は被害が出てから退治する工事が主流でしたが、現在では被害に遭う前に予防する工事へと、変化しつつ有ります。 最近、年に数件ですが、「新築」で予防していたお建物で、定期的な予防対策を取られず、被害を受けてしまう事例報告が上がっています。薬剤の効力は、永久ではなく限りがあります。一般的なシロアリ防除薬剤の効力は5年ほどです。効力が切れる前、つまり5年ごとに予防策として薬剤散布が必要なのです。 私たちは、病気になった時にお医者さんで受診し薬局でお薬をもらいますよね? 具合が悪くなれば、治療も必要です。 それと同じで、住宅も 経年劣化します。 不具合が出たところを、メンテナンスする必要が有るのです。 ただ、お話ししたようにヤマトシロアリは、地中から床下などの見えないところから建物に侵入し、知らぬうちに被害を進行させます。 お家周りにシロアリの好む環境を作らないことはできますが、床下の点検や薬剤の散布は自身で行うことは容易ではありません。 お建物の長期保全の観点から、プロによる定期的な点検と予防工事のご検討をおすすめ致します。 テオリアランバーテックは、今後もそのサポートをさせていただきます。 シロアリの侵入に関するよくある質問 Q. シロアリはなぜ家に入ってくるのですか? シロアリは、木材を餌にしているためです。 地中で暮らすヤマトシロアリは、湿気があって暗く、餌になる木材が近くにある場所へ、蟻道を伸ばして移動します。床下の土台や柱は、この条件がそろいやすい場所です。 Q. 庭の土の中にシロアリがいたら、家も危険ですか? 庭の土の中にヤマトシロアリがいること自体は珍しくありません。ただし、庭と建物が地面や木材でつながっていると、そこから家へ移動する可能性があります。 庭の木材や切り株を片付け、床下に蟻道がないかを確認しておくと安心です。 Q. ベタ基礎の家なら、シロアリは入ってきませんか? ベタ基礎でも、基礎のひび割れやつなぎ目、配管まわりのすき間から入ることがあります。 ベタ基礎は布基礎より侵入しにくい面はありますが、「入らない」とは言い切れないため、定期的な床下点検をおすすめします。 Q. 新築でもシロアリは入りますか? 新築でも入る可能性があります。新築時に予防工事をしていても、薬剤の効果は時間とともに弱まるため、定期的な点検と再施工が大切です。 Q. 近所でシロアリが出たら、自分の家も危険ですか? 必ず被害に遭うとは限りませんが、地中のシロアリは周辺に広く生息していることがあります。近所で被害や駆除があったときは、念のため床下の点検をしておくと安心です。 長野県内の床下点検・シロアリ駆除・シロアリ予防はお任せください! ご相談・お見積りはお問い合わせからお待ちしています。