シロアリ点検はここを見る! プロの点検を徹底解説 公開日:2024年4月22日/更新日:2024年4月22日 この記事に辿り着いた皆さんは『我が家を長持ちさせたい』と常日頃思っている方か『我が家で何かが起こっているのでは?』と感じて心配している方ではないでしょうか? ↓ 例えば 我が家の床がギシギシと音がする 柱などに虫が食べたような跡がある 羽アリを見た・近所でシロアリの駆除をした 庭でシロアリらしきものを見た 今回はそんな不安を抱えている方にご自身でできるシロアリ点検のお話をさせていただきます。 目次 Toggle 1.シロアリ点検のチェックポイント1-1.建物回り(外周)1-2.屋内1-3.床下2.点検時に準備した方が良い物3.専門業者の手を借りる沖縄へ社員旅行に行ってきました! 1.シロアリ点検のチェックポイント 1-1.建物回り(外周) シロアリの屋内への侵入はほとんどが建物の床下からになりますが、建物の基礎(一般的にはコンクリートでできているものが多い)の外周から侵入することもあります。外からの蟻道(ぎどう:シロアリが侵入してくる土でできた立体的なトンネル)ができていないかを点検してください。仮にそういったものがあればシロアリの被害がある可能性が高いです。 その際のチェックポイントを説明します。 ①基礎に不自然な土が付いていないか? 基礎のコンクリート部分にこのような土でできた道ができていないか確認してください。特に荷物などで陰になり人目につかないところを注意してください。エアコンの室外機の裏側とか板などが壁面に立てかけられているところが要注意です。 また建物がこのように入隅(いりすみ)になっているところも確認ポイントとなります。さらに木製のデッキのあるお宅ではデッキ下の確認も行ってください。 ②敷地内の点検 敷地内にシロアリが生息しているかどうかもチェックポイントとなります。ただ、敷地内にシロアリが確認されても屋内に侵入されているとは言えないですがより注意が必要ということになります。 敷地内の点検で特に注意していただくところは 木製の杭 木製の花壇囲い 木製の残材 切り株 杭や花壇囲いなどは抜けるものでしたら抜いて確認しましょう。 残材などは裏返してシロアリがいないかどうかあるいは食害された跡がないかどうか確認してください。 また、切り株など動かせないものについてはマイナスのドライバーなどを用いて打診あるいは突き刺してみて食害がないかどうか試してみてください。 ちなみにこのようなものはシロアリによる食害ではなく褐色腐朽菌による腐れです。(ただ専門家でないとわかりにくいです) 1-2.屋内 アドバイザー歴17年の経験上、屋内でシロアリの被害が多かったところは 玄関や勝手口の框(かまち) 玄関や勝手口のドア タイル風呂のドア枠 押入れの奥 襖や障子の枠と柱が接していて日頃あまり開け閉めがないところ 畳寄せ(和室で畳と壁の間を埋める木) 1-3.床下 シロアリの調査では床下での点検がメインになります。 床下への侵入口は床下点検口・床下収納庫などあらかじめ床下へ入ることを想定した個所から入ります。ただ、建物によってはそれらの侵入口がないものもあります。そういった場合は和室の畳を上げて床板を外したり切ったりする必要があります。 床下調査のチェックポイントは ・蟻道ができていないか こちらの蟻道は比較的見つけやすいのですが、 このように給水管とその保温材との間に蟻道を作られるとなかなか見つけられません。 こちらは断熱材の中に作った蟻道で下ばかり見ていると気づきません。 ちょっと土汚れがついているぐらいにしか見えないですがマイナスのドライバーで突いてみると食害にあっているために刺さってしまいます。 玄関框(かまち)裏です。上の写真では蟻道は見られないので一見食害にあっているように見えないのですが打診をしたら音が変だったので突いてみると被害にあっていたという状態です。実際は確認できない玄関の土間からシロアリが侵入したものです。ですから特に玄関付近は打診を必ず行う必要があります。 2.点検時に準備した方が良い物 汚れてもよい服装・・・・作業用のつなぎが望ましい マスク・・・・できれば防塵マスク ライト・・・・両手をフリーにするために額に装着するタイプが望ましい 手袋・・・・ビニール製で手首より長めのものが望ましい 帽子・頭巾 防塵用のカメラ マイナスドライバー 建物の図面・・・・自分のいる場所やシロアリの被害のある場所を確認するため ホイッスル・・・・いざというときに近くにいる人に助けを求めるために必要 3.専門業者の手を借りる 建物回りや屋内の点検はまだしも、床下の点検は大変な作業で尚且つ難易度も高いものになります。 経験がないとシロアリ被害を見落としてしまう可能性が高く、さらに身に危険を及ぼすことも多くあります。 例えば、床下は狭いことが多いので無理やり入って出ることが出来なくなるとか、蛇やネズミなどの生物がいて嚙まれたり、釘などの突起物で怪我をしたり…等々警戒しないといけないことが多くあります。 シロアリの建物への侵入のほとんどは床下からになりますので、それらを踏まえて専門業者に依頼されることが最善の方法かと思います。ほとんどの専門業者は、点検・見積りまでが無料ですので、自分で床下に入るのはさすがに難しいと感じる方、新築予防の1度のみでしばらく点検や予防を行っていない場合には、1度点検依頼してみるのが良いですね。 弊社は、地元の工務店様や大手ハウスメーカー様から新築シロアリ予防・点検・シロアリ駆除の依頼を受けている、長野県内で実績を積んだ専門業者です。 シロアリ被害が気になる方は、お気軽にテオリアランバーテックまでお問い合わせください。 沖縄へ社員旅行に行ってきました! 紅芋ソフト・シークワーサーシャーベット。おいしくいただきました(^^) ライター Kazutaka Futatsugi <保有資格> 蟻害・腐朽検査士/しろあり防除施工士/一級建物アドバイザー/毒劇物取扱者/甲種危険物取扱者/第二種電気工事士/第一種衛生管理者<プロフィール> 大学では木材化学を専攻、「木を活かす技術」を持って応えるプロフェッショナル集団テオリアランバーテックに入社後は一般家屋を中心に4000件超の点検・アドバイスを実施 休日には地元信州の山々に登り、大自然を満喫しています