【対処法まとめ】羽アリを見つけたらどうする?2022年最新版 公開日:2022年9月26日/更新日:2023年12月14日 私たちの住宅を侵食するシロアリ。 見つけた時には、パニックになってしまったり、不安に感じる方もいるかもしれません。 シロアリは皮膚がとても薄く乾燥しやすいため、光や外気を嫌います。 基本太陽の光が届かないさらに乾燥しにくい、土の中や木材の中にいて、人が目にすることはほとんどありません。 雨季などの湿った季節に条件が揃うことで、羽アリが大量発生し驚いてしまいます。 残念なことに、シロアリは殺虫剤をかけたりするだけでは解決しません。 一時はシロアリが弱ったり、死んでいることで安心するかもしれませんが、 家の床下や壁の中にシロアリの巣がある場合いつ再び羽アリが出てくるかわからない状態であり、 家の木材が侵食されているという状態も変わらないのです。 そこでこの記事では、羽アリを見つけたときにどうしたら良いか、具体的な対策方法についてご紹介します。 目次 Toggle シロアリについてヤマトシロアリの羽アリ羽アリを見つけたらシロアリと間違える虫ヤマトシロアリの特徴と見分けるポイントシロアリかも…と思った場合には ①どこで見つけたか(室内/屋外)②羽アリが出た時期③過去5年以内にシロアリの予防工事をしているかさいごに シロアリについて まず初めにシロアリは、名前に蟻と入っていますが蟻の仲間ではありません。 シロアリは『昆虫綱 ゴキブリ目 シロアリ科』に属しています。 つまりゴキブリを祖先とした、アリとは異なる種類の昆虫なのです。 そして、種類も豊富で、世界の熱帯・亜熱帯地域から温帯地域にかけて2,900種類以上のシロアリがいると言われています。 シロアリは家を食べる害虫として広く知られています。 ですが、シロアリの大半は枯れた木や落ち葉などを食べ、森林生態系の物質循環の中で「分解者」として重要な役 割を果たしています。森を守ることに貢献しているのです。 しかし、日本に生息するシロアリは23種類と言われ、この中で家を食べるシロアリは4種類存在します。 それが、 ・ヤマトシロアリ ・イエシロアリ ・アメリカカンザイシロアリ ・ダイコクシロアリ です。 長野県内では、この中の「ヤマトシロアリ」による被害が多いのが現状です。 ヤマトシロアリの羽アリ シロアリの羽アリには、1度に大量の羽アリたちが飛ぶ群飛(ぐんぴ)という行動があります。 長野県内で 『ヤマトシロアリ』の羽アリが飛ぶ条件は ・雨上がり等でジメジメ している ・気温が高い ・4月下旬〜5月(※) などが挙げられます。 ※長野県内の気温により6月頃まで飛ぶ場合もあります。 詳しくはシロアリ飛ぶ時期についての記事をご参考ください。 羽アリを見つけたら 羽アリを見つけた時、大切な自宅の『被害の進行状態』が心配かと思います。 しかし、まずは落ち着いて、今発生している羽アリの対処しましょう。 『家中に羽アリが飛んでいる』 『窓にびっしり羽アリがくっついている』 という恐怖の状況が推測できますが、このような状況では ①掃除機で吸う ②ガムテープなどで、羽アリが出てきた穴を塞ぐ などが効果的です。 シロアリと間違える虫 シロアリによく間違えられる虫がいくつかいます。 シロアリでない虫の場合には対処方法が異なるため、中でもよく間違えられる6種類をご紹介します。 キノコバエ コケシロアリモドキ クロアリの羽アリ イエヒメアリ ヒメアリ ヒラタチャタテ の6種類です。 ヤマトシロアリの特徴と見分けるポイント シロアリの羽アリか、 クロアリの羽アリかを 見分けをする必要があります。 ですが、見分けるのはシロアリや住まいに関わる知識が豊富でないと、なかなか難しいものです…。 無料で床下点検を実施しているシロアリ専門会社へご相談することをお勧めします。 画像の羽アリの見分け方をもとに、専門業者は見分けをしています。 写真はシロアリの羽アリです。 シロアリかも…と思った場合には シロアリを疑う場合には以下の3つを確認しましょう。 ・どこで見つけたか(室内/屋外) ・羽アリが出た時期(4月中旬〜5月かどうか) ・過去5年以内にシロアリの予防工事をしたかどうか フローをご参考ください。 ①どこで見つけたか(室内/屋外) シロアリの羽アリはどこにいましたか? 室内にいた場合… 家の被害が疑われます。一度床下点検を実施することをお勧めします。 屋外にいた場合… 家の予防工事を行なっているかがポイントになってきます。 残念ながら、庭のシロアリを全て駆除することは難しいです。 冒頭でお話した通り、羽アリは群飛という行動をします。 着地してそのまま土に潜ってしまうため見つけるのが極めて困難です。 となると、シロアリから家をしっかり守ることが重要になってきます。 5年以内に予防工事を行なっていないという場合は、このタイミングで予防工事をお勧めします。 予防工事を行なっている場合には、薬剤によりお家が守られていますのでご安心ください。 ②羽アリが出た時期 冒頭でお話した通り、『ヤマトシロアリ』は 4月下旬〜5月 に群飛という行動をします。 長野県内の場合には気温により6月頃まで羽アリが見られる場合はありますので、6月も念の為要注意です。 4月下旬〜5月以外の月の場合には、クロアリの羽アリの可能性が高いです。 ③過去5年以内にシロアリの予防工事をしているか シロアリの予防は、まず新築時に予防工事が行われています。(方法は工務店へご確認を) シロアリの予防に使用している薬剤は、保証期間が5年。予防効果が切れると、シロアリが家の床下等に侵入し、じわじわと侵食してしまいます。 新築から5年、10年はまだまだ新しいですが、定期的な点検、予防は必要となります。 新築でも点検・予防が必要ですので、 もちろん築20年、30年の場合にも必ず定期点検を実施することをお勧めします。 定期的な点検・予防工事をすることで、結果的に家の健康を守り、長くすみ続けることが可能になります。 シロアリを完全駆除するという考え方ではなく、『シロアリを自宅に寄せ付けない』という考え方がポイントです。 山や林、公園そして自宅に庭など、どこにでも当たり前にいるのがシロアリです。 この全てのシロアリを駆除することは到底無理な話ですよね… シロアリの被害に遭わないために、家のシロアリ予防が大切ということ。 さいごに シロアリは、家を食べる害虫として知られていますが、自然界では木を分解する役割を持っている実は重要な生き物です。 しかし、大切な家を侵食するのは困りますね。家を健康的に長く住めるように、シロアリについて、正しい知識を持ち対処することが必要になります。 羽アリを見つけたこのタイミングで、家の健康をしっかりチェックしましょう!